| 電気部品 | |
| オルタネーター | |
| 2CVのオルタネーターは発電量が少ないと言われているが正常で有れば不具合 や不足は感じられない、84年式の正常なものでアイドリング電圧を計ったら15.6Vの 発電量でした、走行中はもっと発電しているでしょう ・国産の物に交換することも有るがプーリーの形状が違うのでベルトの磨耗が心配される |
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| レギュレーター | |
| バッテリーの所に付く黒いBOXです、発電された電気を14V以下に制御してバッテ リーを保護する、またヘッドライト使用時や過度の使用でバッテリーが弱くなった時 沢山の電気をバッテリーに送ろうとします。 ・劣化すると制御能力が落ち12V以下になってしまう事も有るまた制御しなくなり14V 以上バッテリーに送りバッテリーを痛める事も有る ・電子式（IC）レギュレーターという対策部品も有る |
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| バッテリー | |
| 軽自動車のバッテリーを付けている車も有るが、危険と隣り合わせです 正しい容量のバッテリーが望ましい、 ・不調の車に適正なバッテリーを繋いだらアイドリングが安定した例が有る ・適正なバッテリー（外車用）は高さが低い、国産車用は高さが有りボンネット裏の マットを＋端子が押している、ボンネットに触れたらショートの原因 |
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| ポイント/コンデンサー | |
| 点検や調整はファンの裏に有るので面倒ですが重要な部品です、アイドリングや走行に 異常が出ます ・ポイントや点火時期を調整しても良くならない事が有るがコンデンサーも劣化の早い部品です ・ポイントギャップは0､40±0､05mmというデーターですがハガキや名刺の厚さでもOK |
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| イグニションコイル | |
| コイルは経年変化で劣化します、またエンジンをかけないでキーをオンにしたまま にするとコイルが熱を持ち最悪では始動不能になりますので要注意！ 不注意によるコイルのパンク ・駐車場に着いたときエンジンがストンと止まった→キーがオンでそのまま停車した ・カーステレオやアクセサリー使用のためキーをオンにしたまま停車 ・整備中ライト類確認やハンドルロック解除のためキーをオンにした いずれもエンジンを切った時のキーオンの状態です、この様な場合にコイルを焼いてしまう事が多い コイルの状態にもよるが5分で壊れるコイルも有れば1時間ほどのキーオンでも平気な物も有る 自然劣化の主な症状 ・エンジンのかかりやアイドリングの不調 ・エンジンはすぐかかるがコンビニなどで小停止した後の再始動が困難 ・渋滞などでエンジンの吹けが悪くなる、一休みするとすぐにかかる |
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| プラグコード | |
| ポイントやコイルが正しく働いてもプラグコードがしっかりしていなければプラグから 強い火花は出ません。表面の被覆がヒビ割れていたら交換は必須 通常のコードとシリコンコードが有る、プラグからコードを抜く時はコードを引っ張って 抜くとプラグキャップ内で断線の恐れが有る、シリコンコードは線が断線するので必ず プラグキャップを持ってプラグから外す |
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| プラグ | |
| ここまで書いた電気の流れの最終に有る、回路＝サーキットと言いますから滞りが有っては いけません、一連の部品がきちんと機能していることが2CVを正常に動かす基本です 国内ではBP6H, BP6HS, がバイク部品店などで入手しやすい フランスでは定番の EQUAMというプラグもある |
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| セルモーター | |
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エンジンルームに有るもう一つの重要部品、 ・先端のカバーにシャフトが見えるが油切れでメタルが磨耗することが有るので定期的にスプレー などで給油する、メタルが磨耗するとシャフトにガタが出てエンジンを かける時にフライホイール に当りガリッと音がする ・かかりが悪い時に連続して回し続けるとモーターが焼ける |
| スペア−パーツの車載について | |
| 沢山のパーツを積んでいる2CVも有るが軽量がウリの2CVですからなるべく軽く 走りたいですね。持っていると役に立つ部品について ポイント/コンデンサー ・自分で交換出来なくてもどこかの整備工場で治してもらえる イグニションコイル ・新品をスペアーに持っている人を見かけますが、この場合新品を取り付け古い物をスペアー として持っていた方が賢明です、きっとエンジンも快調でしょう。 プラグ ・プラグはどこでも売っていると書くwebも有りますが実際はなかなか有りません それは整備工場や自動車部品店で探すからです、バイク用品店には在庫している事が 多いプラグです。 電球類 電球が切れると「曲がりたい時、止まりたい時」などを正しく伝えられませんが それほど切れる話は聞きません、ウィンカーが切れるとリレーのカチカチ音が早くなる。通常の 電球は市販サイズですがヘッドライトのバルブはR2などは市販では入手出来ない事が多いので 持っていても良いかも知れません。H4バルブのハイワッテージのものは配線やコネクターを溶か しショートや配線の焼けによる車両火災の要因も有るので注意 |
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| 燃料系部品 | |
| ガソリンタンク | |
| ガソリンタンク容量は25Lです ・2CV６のタンクは樹脂製のタンクですのでガソリンフィルターは基本的に設定が有りません、 センダーユニット（タンク内部のガソリンゲージ）が狂っているとガソリンの残量が正しく表示されま せん, 燃料計を調べる前に室内の左リヤーフェンダーのところで接続されている配線の抵抗値と リヤーシート固定ブラケットの金属部との間で計り、無不可の場合はセンダーユニット故障です。 ・不具合が有ってもエンジンはかかるが、ガソリンを入れてからの距離数や記憶に頼ることになる ・タンク上のガソリンホースに亀裂が入るとガソリンを送らない、必ず路上エンコになるので交換して おきたい部分 |
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| ガソリン | |
| 給油口のところに「無鉛ガソリン」のシールが貼って有りますが、2CVが販売された頃のガソリン と今のガソリン事情は違いますので無鉛ハイオクをお勧めします。 2CVぼバルブは材質が柔らかいので無鉛ガソリンによるバルブ面の虫食い（小穴が出来る）や 通常の点火時期では加速時のノッキングも感じられます、燃費やパワーを考えても無鉛ハイオク が望ましい、無鉛ハイオクにはレギュラーと比べて洗浄剤やバルブなどを保護する成分も含まれて いるようです。 2CVの燃費は10キロ〜14キロが多いようですがきちんと整備されたエンジンでは20キロ近く走りま す |
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| ガソリンポンプ | |
| ガソリンポンプはセルを回しエンジンが回転することで作動しますので劣化するとセルのクランキング が長くなりエンジンの掛かりが悪いように感じられます。あまりセルを廻し続けるとセルモーターの劣化 となります。 ・数日止めておくとエンジンのかかりが悪いがかかってしまえばその日や翌日は何度エンジンを 切ってもすぐにかかる、数日止めたままではまたかかりにくい ・突然壊れガソリンを送らなくなる例も有る |
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| キャブレター | |
| キャブが突然壊れる事は無いと思う、エアークリーナーケースが正しく接続されていなかった場合 はゴミを吸い込むことは予想される、またエアクリーナーのスポンジが劣化してポロポロになって いるとキャブに入り込み不調や停止の原因となる 車検で「キャブをしぼる」と言ってエアーミクスチャーの調整をすることが有るが、必ず戻しておく 混合気が極端に薄いと高速でプラグが溶けたり、濃すぎるとかぶったりする キャブの戻りの悪い場合、キャブ本体の稼働するレバー類の付根にCRCなどをスプレー、また アクセルペダルの付根が油切れして戻りが悪い事も有るので時々給油をします 戻りが悪い＝エンジンの回転が下がりが悪くなる、危険を伴う。 突然回転が落ちなくなった時、アクセルペダルをつま先で引き戻すと回避できることも有る、すぐに 止めて給油をします |
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| ガソリンホース | |
| ホースのトラブル | 2CVのガソリンホースは1部に６パイのゴムホースが使われている、劣化によりひび割れると ガソリン漏れや送らなくなる、燃料タンク上の8cmほどのジョイントは車検等の際に交換しておくと安心 ここに亀裂が入るとレッカー等で整備工場へ運ぶ事になる、 フロントにはガソリンポンプの手前と後（キャブまで）にゴムホースを使用、劣化やひび割れの チェックをしておくと良い、2CV純正などとガソリンフィルターが販売されているが2CV６はガソリン タンクがポリタンクですので錆びる事は無く純正採用されていません、キャブのガソリンホースが 繋がる先にはキャブ内にガソリンフィルターが付いていますのでご安心下さい。 フレームサイドのホースは塩ビの様な樹脂ホースが使われている |
| 2CVのメンテナンスについて | |
| 2CVはお金が掛かる車？ / 故障が無く安心で経済的な車？という多くは２つに分かれるようです。 ここに記載された部品の状態からも御参考になれば幸いですが部品の不具合をみつけ適格な交換 をしないと出費が大きくなります、エンジンのかかりが悪く沢山の部品交換をしても治らないのは的 を得ていないためで症状に合った部品交換で経済的な維持が出来ると思います またこれらの部品を計画的に交換して不具合の要因を一新することも安心かと思います |
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| ガソリンか？電気か？ 故障や不調の原因はいずれかに分けて考える、 キャブにガソリンが来ているか？プラグに火花が出ているか？です。 ガソリンのチェックはセルを回した後キャブのガソリンホースを外すと正常な場合はホースからガソリン がポタポタ流れ出る、エンジンが熱い時には危険を伴うがキャブからガソリンホースを外しセルを回す と勢いよくガソリンが流れ出るか、、という判断も有る。セルを廻すとエンジンが廻りガソリンポンプが 作動するので出て来ない場合はキャブにガソリンを送っていない。 電気のチェックはプラグを外しアースさせてセルを回して火花の確認、昼間でもはっきりと火花が見え るのが正常です、火花が弱い場合は新しいプラグが有れば付け変えてチェック（プラグの良否を確認） プラグを変えても変化無ければコイルやポイントなどの電気系統に問題点を見つける。 チェックにはリスクも伴う、焼けたエキパイにガソリンがかかったり、塗装や他の部品にかかることを 前提とした安全の確保は最低の条件です。電気回路もプラグコードは線を引っ張ると中で断線します 必ずプラグキャップを持って引き抜く、火傷やプラグチェックの際の感電の危険も有る。 |
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| ハンドルの重さとタイヤ | |
| ハンドルの重さの原因は一概には特定出来ないがタイヤが古い事も要因の一つです 2CVのタイヤはなかなか減らない、サイドにヒビが入っても山が残っている事が多い バーストなどの危険も有るので状態についての正しい判断が必要です、新しいタイヤではハンドルが 軽く乗り心地も良くなる また、車高を下げるとハンドルが重くなることが有る、タイヤのキャンバー角は車高により変わるので 見た目のカッコ良さで車高調整をするのは適さない |
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| グリスアップと給油 | |
 タイロッドエンドブーツの亀裂 キングピンの交換 |
フロントの足回り、ドライブシャフトとキングピンの所に有る、ドライブシャフトはグリスを入れすぎると スプラインから中間のブーツに流れブーツが膨らんでしまうので適量を判断し給油 キングピンのところ（足回りの下部）にグリスニップルが有る、半年に１度はグリスを給油 また足回りには6cm程のゴムチューブが付いた部品が有る（タイロッドエンドブーツ）この中にもグリス が必要だが通常は分解しない、車検の際に分解給油してもらうのが良いでしょう、ここはハンドルを切る とタイヤの向きが変わる重要な部分ですのでグリス切れの場合は中の球形の部品が磨耗します リヤーにはグリスニップルが無い。足回りのショックアブソバーの奥に大きな６角ナットのような部品の ナイフエッジが有る、いわゆる「前後関連サス」と言われる部分からの細いロッドのエンド部です ６角の部分の磨耗防止にグリスを給油する、油分切れの場合この６角が破断することもある、足回り 各4ヶ所に有る 給油（CRCやスプレーグリスなど） キャブの戻りが悪い（エンジンの回転の落ちが悪い事が有る） ・キャブの横に有るレバー類の付根に給油、室内のアクセルペダルの元にも給油 ・ワイヤーの点検も併せてチェック ・チョークワイヤーについても同じ ヒーターの切り替えレバーが重い ・ヒーターはエキパイ部分に熱源が有ります、シャッターの切り替えレバーが有り左右を連結させている レバー部に給油、またワイヤーの引き回しが悪くないかチェック、シャッターが正確に作動しないと暖房 と夏の熱気漏れが有る その他、各部（シートレール、ヒンジ類） ・室内とエンジンルーム間のシフトレバーは油分を与えない ・スプレー給油の際はディスクブレーキのローターに注意する |
| オイル | |
| ブレーキオイル 81年以降のフロントがディスクブレーキの2CVは必ずLHMオイルを使用、 バッテリーの下にブレーキオイルタンクが有る、緑色の液体であればLHMと判断できる、LHM以外の ブレーキオイル（DOT）はブレーキラインのゴム類を傷め（ふやける）全てのゴム類交換となるので注意 またオイルタンクの下から漏れていないか目視確認 購入時や車検の後等にトラブルが多いが2CVに慣れていない場合は普通のブレーキオイルを補給された 例が時々ある エンジンオイル 空冷ですのでオイルと風でしか冷却を行なえません、グレードの良いオイルは必須です、グレードの良 いオイルとは必ずしもブランド品とは限りません、有名なオイルでも１L300円程で売っている場合もあり ますので必ずしも良いとは限りません、 3000キロ、5000キロ、半年など計画的な交換が望ましい 5000キロの場合は5000キロに耐えるオイルが必要です、オイル交換後エンジンが軽いと感じるのは 正しい判断では有りません、古いオイルが既に役目を終わっていただけの事ですので交換時期を早める 必要が有ります、オイル管理はエンジンの維持に影響があるのでオイル交換をしてもエンジンの軽さが 感じられないサイクルでの交換が正しいオイル交換です 2CVはオイルでも走行性能の差が感じられますから良いオイルは必須です、オイルの性能劣化により バルブの磨耗、オイルの滲み、カムシャフト〜クランクケース間の磨耗などが見られます、特にポイント ケースの奥がオイルで汚れている場合は修理不可能に近い症例ですが、予備軍を含めわりと多い傾向 に有ります、中には車庫の床を汚すほどのエンジンも有りました、これがカムシャフト〜クランクケース間 の磨耗です オイルフィルター（エレメント） いくつかのメーカーの中身を覗いて見ましたがブランド名が違うだけで製造工場は同じものも有るようです 網目の大きさやフィルターのヒダに多少の差は見られます、エンジンオイルを濾過してエンジン内に良い 状態でオイルを潤滑させる部品です、安価な物も有るようですがお勧めできません、しっかりしたメーカー の物が濾過力に対し安心です。 オイルもエレメントも標準又は良い物を選ぶのが2CV維持のためと考えます、最近欧州ではオイル量を 増やす為に大型のエレメントも販売されていますがそれでも日本の夏や都市部の渋滞は過酷な状況です ミッションオイル ミッションの上や横の汚れがひどい場合はオイルの量に要注意、レベルゲージは有りません、ミッション 横の給油ドレーンからあふれるまでしか入りません、これが適量です。 |
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| メインマフラーの交換 フロントの雨漏り対策 |
症例と予防については今後少しずつページを作り掲載します |